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2026/08/16

8月の和室はカビとの戦い、畳を守るお手入れ手順と民泊施設での実践管理

8月の和室はカビとの戦い、畳を守るお手入れ手順と民泊施設での実践管理

今回は、高温多湿な8月に特に重要になる「畳のカビ対策とお手入れ」について解説します。畳は日本の伝統的な床材として優れた調湿作用を持つ一方で、夏の高温多湿な環境ではカビやダニが発生しやすい側面があります。民泊・宿泊施設のオーナー様はもちろん、和室を持つ住宅オーナーの方にも知っておいていただきたい、DIYでできる日常的なメンテナンスの手順を詳しくご紹介します。

畳がカビやすくなるメカニズムを知る

畳のお手入れを正しく行うためには、まず畳がなぜカビやすいのかを理解することが大切です。

畳の素材であるイグサは、空気中の湿気を吸収・放出する「調湿作用」を持っています。この調湿作用は、室内の湿度を適度に保ち、夏は涼しく冬は温かく感じさせる畳本来の優れた機能です。しかしこの「湿気を吸収する」という特性が、夏場には裏目に出ます。

カビが繁殖しやすくなる条件は、湿度70%以上・気温25度以上・有機物(畳のイグサ)の3つが揃ったときです。高温多湿な8月の新潟では、エアコンを使わずに窓を閉め切った部屋の湿度は70%をはるかに超えることがあり、まさにカビの繁殖に最適な環境が整ってしまいます。畳がこの状態の湿気を吸い込むと、表面だけでなく内部のわら床にまでカビが入り込み、表面を拭くだけでは除去しきれない深部カビに発展するリスクがあります。

さらに、畳の目(イグサの繊維が編まれた溝)にはホコリ・皮脂・食べかすなどの有機物が溜まりやすく、これがカビの栄養源になります。梅雨から夏にかけての季節は、畳の目の清潔さを保つことがカビ予防の最前線になります。

8月の和室はカビとの戦い、畳を守るお手入れ手順と民泊施設での実践管理
民泊・宿泊施設の和室でカビが与える影響

民泊や宿泊施設で和室を提供している場合、畳のカビは単なる美観の問題にとどまりません。カビが発生した和室からは特有の臭いが漂い、ゲストが到着した瞬間に感じる「カビ臭い」という第一印象は、レビュー評価に直結します。

Airbnbをはじめとする民泊プラットフォームのレビューで「和室の臭いが気になった」「畳が汚れていた」という評価が付くと、以降の予約率に大きな影響を与えます。和室は「日本ならではの体験」としてインバウンドゲストにも人気が高い一方で、清潔さへの期待値も高く、カビ対策の不十分さはひときわ目立ちます。

高品質な和の空間を提供し続けるためには、ゲストが入れ替わるたびの清掃だけでなく、日常的なメンテナンスと定期的な状態確認を組み合わせた管理体制が必要です。

8月の和室はカビとの戦い、畳を守るお手入れ手順と民泊施設での実践管理
DIYでできる畳のお手入れ手順

夏の高温多湿な時期に実践したい、畳のカビ予防お手入れ手順をご紹介します。特別な道具や薬剤は必要なく、今日からすぐに始められる内容です。

手順①:換気から始める(毎日・朝と夕方)

お手入れの最初のステップは換気です。朝と夕方の2回、窓を開けて新鮮な外気を取り込み、室内に滞留した湿気を排出します。換気時間は最低でも15〜30分を目安にします。ただし、外の湿度が室内より高い日中の時間帯(特に梅雨〜夏の蒸し暑い日中)は、外気を入れることで逆に室内湿度が上がるケースがあります。換気に適しているのは朝方の比較的涼しい時間帯と、夕方以降に気温が下がってきた時間帯です。

エアコンの除湿機能(ドライ運転)は、畳のカビ予防に非常に有効です。室温を下げるよりも除湿を優先したドライ運転で、室内湿度を60%以下に保つことが畳の状態維持につながります。民泊施設では無人期間の湿度管理が特に重要で、スマートプラグとエアコンを組み合わせたリモート除湿の仕組みを作っておくと効果的です。

手順②:畳の目に沿った掃除機がけ(週1〜2回)

畳の掃除機がけは、必ず「畳の目に沿って」行うことが鉄則です。畳の目に逆らって掃除機をかけると、イグサの繊維を傷めたり、目の中にホコリを押し込んでしまうことがあります。掃除機のヘッドは、畳の目と平行に動かすよう意識してください。

掃除機のノズルはブラシ付きのものを使い、畳の表面を軽く撫でるように動かします。強く押し付けると畳の表面が傷むため、軽いタッチが基本です。部屋の奥から手前に向かって一列ずつ丁寧にかけることで、掃除済みの部分を踏み直さずに清掃できます。

特に念入りに行いたいのが、部屋の隅・畳の継ぎ目・壁際の溝です。これらの場所はホコリが溜まりやすく、カビの温床になりやすいポイントです。掃除機のノズルを細いものに替えて、溝に沿って丁寧にかけることで、平面部分では取り切れないホコリを除去できます。

手順③:消毒用エタノールを使った乾拭き(週1回・カビ予防目的)

掃除機がけの後に行う乾拭きは、カビの予防と除菌に効果的です。使用するのは消毒用エタノール(70〜80%濃度)で、これをしっかりと絞った雑巾またはマイクロファイバークロスに少量含ませて使用します。

重要なのは「少量のエタノールを含ませた、よく絞った雑巾」で行うことです。水分が多すぎると畳の内部に湿気が浸透し、カビ予防とは逆効果になります。エタノールは揮発性が高いため、適量であれば短時間で乾燥しますが、たっぷりと塗布してしまうと乾くまでの時間に湿気が蓄積するリスクがあります。

拭き方は掃除機がけと同様に、畳の目に沿って一方向に動かします。ゴシゴシと強くこすると畳の表面が毛羽立つため、撫でるように軽く拭くことが基本です。拭き終わったら必ず窓を開けて換気し、畳の表面をしっかりと乾燥させます。乾燥が不十分なままでは意味がないため、拭いた後の換気・乾燥の時間を必ず確保してください。

手順④:カビを発見したときの対処法

定期的なお手入れを行っていても、環境条件によってはカビが発生することがあります。カビを発見した場合の対処は、発見の早さが被害の範囲を決めます。

表面に白や緑のカビが見られる初期段階では、消毒用エタノールを少量含ませた布で、カビを広げないよう外側から内側に向けて拭き取ります。この際、カビを拭き取った布はすぐに処分し、再使用しないことが大切です。拭き取り後は十分に換気し、乾燥させます。

カビが広範囲に広がっている場合や、畳の内部(わら床)にまで達している可能性がある場合は、DIYでの対処には限界があります。畳の交換・表替えを専門業者に依頼することを検討するタイミングです。また、カビが発生した場合はその原因(換気不足・漏水・結露など)を特定して解消しなければ、交換後も同じ問題が繰り返されます。

8月の和室はカビとの戦い、畳を守るお手入れ手順と民泊施設での実践管理
民泊施設での畳管理の仕組み化

民泊施設で和室を提供する場合、お手入れを「その都度やる」から「仕組みとして回す」に移行することが安定した品質維持の鍵です。

清掃マニュアルに畳のお手入れ手順を明記し、チェックイン前の清掃で必ず実施する項目として組み込みます。掃除機がけの方向(畳の目に沿って)、エタノール拭きの濃度と量、換気時間のルールを具体的に記載することで、清掃スタッフが変わっても品質を均一に保てます。

また、チェックアウト後の和室確認では、ゲストが畳の上に直接濡れた荷物を置いた跡や、飲み物をこぼした跡がないかも確認します。濡れた跡は即座に対処することで、カビの発生を予防できます。スマートフォンで畳の状態を写真記録しておくことで、劣化の進行を時系列で把握でき、表替えの適切なタイミングを判断する根拠にもなります。

8月の和室はカビとの戦い、畳を守るお手入れ手順と民泊施設での実践管理
まとめ

高温多湿な8月の畳管理は、換気・掃除機がけ・エタノール乾拭きの3つを組み合わせた定期的なお手入れで、カビの発生リスクを大幅に下げることができます。「毎日の換気、週1〜2回の掃除機がけ、週1回のエタノール拭き」というシンプルなルーティンを習慣化することが、和室を長くきれいに保つ最善策です。

カビが発生してしまった畳の対処、表替えのご相談、そして和室を活用した民泊の開業・運営管理まで、㈱SATにお気軽にご相談ください。新潟で住宅・民泊をトータルサポートする私たちが、和の空間の維持管理から活用まで一貫してサポートいたします。

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