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2026/09/13

固定暗証番号の使い回しは危険!PMS×スマートロック連携で「ワンタイム暗証番号」を自動発行する仕組みと導入手順

固定暗証番号の使い回しは危険!PMS×スマートロック連携で「ワンタイム暗証番号」を自動発行する仕組みと導入手順

今回は、民泊の無人運営における鍵管理の「盲点」とその解決策について解説します。スマートロックを導入しているにもかかわらず、固定の暗証番号を全ゲストに同じ番号で使い回しているケースが多く見られます。これはセキュリティ上の重大なリスクを抱えた運用です。予約管理システム(PMS)とスマートロックのAPIを連携させることで、ゲストのチェックインからチェックアウト時間までしか有効にならない「ワンタイム暗証番号」をシステムが完全自動で発行する仕組みを構築できます。このシステムが、無人民泊の安全性と運営効率を同時に高める最善策です。

「固定暗証番号の使い回し」が引き起こすセキュリティリスク

多くの民泊オーナーが最初に導入する無人チェックインの仕組みは「スマートロックに固定の暗証番号を設定し、全ゲストに同じ番号を伝える」というシンプルな方法です。確かにこれで鍵の受け渡しという手間はなくなります。しかし、固定番号の使い回しには見過ごせないリスクが潜んでいます。

最も深刻なリスクが、過去のゲストによる施設への無断侵入です。チェックアウト後も同じ番号を知っている状態のゲストは、理論上いつでも施設に入れます。スマートロックはドアに物理的な鍵穴がなく、暗証番号さえ知れば誰でも解錠できる仕組みです。つまり固定番号を使い回す限り、過去に宿泊したすべてのゲストが「いつでも入れる合鍵を持っている」状態と同じです。

実際に民泊施設での過去ゲストによる無断侵入事案は、国内でも発生しています。被害は施設への不法侵入・次のゲスト滞在中の侵入・備品の盗難など多岐にわたります。またSNSで暗証番号が拡散されて無関係の第三者が侵入するリスクもゼロではありません。

固定番号の使い回しにはもう一つの問題があります。番号を変更するたびに全予約プラットフォームのメッセージテンプレートを更新する手間が発生し、変更を忘れたまま古い番号を伝えてしまうという運用ミスのリスクです。

固定暗証番号の使い回しは危険!PMS×スマートロック連携で「ワンタイム暗証番号」を自動発行する仕組みと導入手順

ワンタイム暗証番号とは何か

ワンタイム暗証番号(One-Time Password)とは、特定の期間・条件においてのみ有効で、その条件が終了すると自動的に無効になる暗証番号です。民泊の文脈では「そのゲストのチェックイン日時から、チェックアウト日時の直後まで有効で、それ以外の時間は絶対に開錠できない暗証番号」として機能します。

例えばチェックイン15時・チェックアウト11時の予約の場合、そのゲスト専用の暗証番号は「チェックイン当日の15時から、チェックアウト翌日の11時」の間だけ有効です。チェックアウトした11時以降は、たとえゲストが同じ番号を入力しても解錠されません。次のゲストには全く別の番号が発行されます。

この仕組みにより、過去のゲストによる無断侵入は物理的に不可能になります。チェックアウト後に番号を変更するという手動作業も不要になります。ゲストごとに異なる番号が発行されるため、番号の拡散による第三者侵入リスクも大幅に低減されます。

固定暗証番号の使い回しは危険!PMS×スマートロック連携で「ワンタイム暗証番号」を自動発行する仕組みと導入手順

システムの全体像:PMS×スマートロック連携のアーキテクチャ

ワンタイム暗証番号の自動発行を実現するためには、3つのシステムを連携させます。

①予約プラットフォーム(Airbnb・じゃらん・Booking.comなど)
ゲストが予約を入れる窓口です。予約確定時に「チェックイン日時・チェックアウト日時・ゲストの連絡先」がシステムに記録されます。

②PMS(Property Management System:宿泊施設管理システム)/ サイトコントローラー
複数の予約プラットフォームからの予約を一元管理するシステムです。Airbnb・じゃらん・Booking.comなど複数のOTAに同時に部屋を公開している場合、各プラットフォームの予約を統合管理し、二重予約を防ぐ役割を持ちます。スマートロックとのAPI連携機能を持つPMSが、ワンタイム暗証番号自動発行の中核になります。

民泊・小規模宿泊施設向けのPMSとして、国内では「STAY JAPAN」「Beds24」「OPERA Cloud(Lite版)」「ApamanSmartシリーズ」などが利用されており、スマートロック連携機能の有無はシステムごとに異なります。海外では「Hostaway」「Guesty」「Lodgify」などが多機能なPMSとして知られており、スマートロック連携に対応しているものが多くあります。

③スマートロック(API連携対応モデル)
PMSからの指示を受けて暗証番号の発行・設定・無効化を自動で行うスマートロックです。API連携対応のスマートロックとして国内で民泊に多く使われているのは、「RemoteLOCK(リモートロック)」「Akerun(アケルン)」「GATE」などです。RemoteLOCKは特にPMSとの連携実績が豊富で、海外のPMSとの連携も多数対応しています。

この3つのシステムをAPI(Application Programming Interface:システム間でデータを送受信するための接続口)で繋ぐことで、予約確定→暗証番号自動生成→ゲストへの自動送信→チェックアウト後の自動無効化という一連のフローが人間の手を介さず自動で完結します。

固定暗証番号の使い回しは危険!PMS×スマートロック連携で「ワンタイム暗証番号」を自動発行する仕組みと導入手順

自動化フローの詳細:予約確定からチェックアウトまで

システムが動く全体の流れを時系列で整理します。

ステップ1:ゲストが予約プラットフォームで予約を確定
Airbnbなどで予約が確定すると、PMSが予約情報(ゲスト名・チェックイン日時・チェックアウト日時・連絡先)を受信します。

ステップ2:PMSがスマートロックへ暗証番号発行を指示
PMSが受信した予約情報をもとに、スマートロックのシステムに「このゲスト専用の暗証番号を、チェックイン時刻から〇時間前に発行し、チェックアウト時刻の直後に無効化するよう指示」を自動送信します。

ステップ3:スマートロックが暗証番号を生成・設定
スマートロックのシステムがランダムな数字列(例:6〜8桁)の暗証番号を生成し、指定された有効期間でロックに設定します。

ステップ4:ゲストへの自動メッセージ送信
PMSまたはAirbnbのメッセージ機能を通じて、ゲストのチェックイン前日または当日の所定時刻に「本日のチェックインコードは○○○○です。有効時間は○時〜翌○時です」という自動メッセージが送信されます。

ステップ5:ゲストがチェックイン
ゲストはメッセージで受け取った番号を玄関のスマートロックに入力して解錠します。チェックイン時刻前は番号が無効なため解錠できず、チェックアウト後も同様に無効化されます。

ステップ6:チェックアウト後の自動無効化
チェックアウト時刻を過ぎると、その番号は自動で無効になります。次のゲストには全く別の新しい番号が発行されます。ホストは何もしなくて良い、完全自動のサイクルです。

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導入に適したPMS×スマートロックの組み合わせ例

導入を検討するうえで参考になる組み合わせ例を紹介します。なお製品の機能・価格・連携対応状況は変更になる場合があるため、導入前に各社の最新情報を確認してください。

RemoteLOCK × Hostaway(またはGuesty)
RemoteLOCKは海外のPMSとのAPI連携実績が特に豊富で、Hostaway・Guesty・Lodgifyなど主要なPMSとの連携が確立されています。Airbnb・Booking.com・Vrboとも連携可能で、複数のOTAを使う事業者に向いています。英語ベースのシステムが多いですが、多物件を管理する中・上級者向けの構成です。

RemoteLOCK × STAYS(国内PMS)
RemoteLOCKと連携できる国内のPMSとして「STAYS」があります。じゃらん・楽天トラベルなど国内OTAとの連携も対応しており、国内旅行者をメインターゲットにした民泊運営に向いています。

Akerun × 独自システム(API開発)
Akerunは法人向けのAPIが充実しており、自社でシステム開発できるITリテラシーが高いオーナーや管理会社が独自連携を組む場合に使われることがあります。セキュリティ性能が高い一方で、PMS連携は自社または専門業者のシステム開発が必要なケースがあります。

GATE × STAYS
GATEはコンパクトな民泊向けスマートロックで、日本の民泊市場に特化した設計を持ちます。STAYSとの連携実績があり、中小規模の民泊オーナーが導入しやすい構成です。

導入コストと費用対効果

PMSとスマートロックの連携システムの導入コストは、スマートロック本体・PMS月額利用料・初期設定費用を合わせて、物件1棟あたりの初期費用が数万円〜10万円程度、月額のランニングコストがPMS料金として数千円〜数万円程度が目安です(システムと物件規模によって大きく変動します)。

この費用と比較したとき、無人運営の効率化によって生まれるメリットは金銭的に測定できるものだけでも大きくなります。鍵の受け渡し・番号変更・ゲストへの手動連絡という業務がゼロになることで、オーナーまたは管理スタッフの稼働時間が大幅に削減されます。仮に月間10予約・1予約あたりの鍵管理業務が30分とすると、月5時間の作業がシステムに置き換わります。

セキュリティリスクの観点では、固定番号使い回しによる無断侵入事案が1件発生した場合の損害(施設への不法侵入による損害・ゲストとのトラブル・プラットフォームからのペナルティ)と比較すれば、導入コストは明らかに正当化されます。

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新潟の民泊オーナーへの導入推奨ポイント

新潟では冬の降雪期に、鍵の受け渡しが特に困難になります。深夜のチェックインで吹雪の中を鍵を渡しに行く・積雪でキーボックスが凍り付いて開かないというトラブルは、新潟の民泊ならではのリスクです。スマートロックとワンタイム番号の自動発行は、こうした新潟特有の冬の課題を根本から解決します。

また新潟は観光の季節変動が大きく、紅葉・スキー・お花見・花火といった繁忙期に予約が集中します。繁忙期に多数の予約をさばきながら鍵管理も手動でこなすことは、運営者の負担を限界まで高めます。PMSとスマートロックの自動連携があれば、繁忙期の予約が増えても鍵管理の手間はゼロのままで対応できます。

固定暗証番号の使い回しは危険!PMS×スマートロック連携で「ワンタイム暗証番号」を自動発行する仕組みと導入手順

まとめ

固定暗証番号の使い回しによるセキュリティリスクは、PMS×スマートロックのAPI連携によるワンタイム暗証番号の自動発行で根本から解決できます。予約確定→番号自動生成→ゲストへの自動送信→チェックアウト後の自動無効化という完全自動のサイクルが、無人民泊のセキュリティと運営効率を同時に最高レベルに引き上げます。初期投資はかかりますが、セキュリティリスクの排除と運営工数の削減という2つのメリットが長期的に大きなリターンをもたらします。

スマートロック・PMSの選定と導入サポート・民泊の無人運営体制の設計・施設の内装リペアから民泊管理まで、㈱SATにお気軽にご相談ください。新潟で民泊をトータルサポートする私たちが、テクノロジーを活用した安全で効率的な民泊運営を一貫してサポートいたします。

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