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2026/07/17
【空き家利活用】売る・貸す・壊すの前に。「空き家×民泊」という4つ目の選択肢を費用シミュレーション付きで考える

こんにちは。住まいのリペアSAT(株式会社SAT)です。
相続した実家、転勤で空いたままの家。
「空き家をどうするか」を考えるとき、ほとんどの方の頭に浮かぶのは、この3つの選択肢だと思います。
売る。貸す。壊す。
ご相談にいらっしゃる方の多くも、この3択の間で行ったり来たりして、結論が出ないまま数年が経ってしまったというケースが少なくありません。
実は、結論が出ないのには理由があります。
この3つ、どれも一長一短で「決め手に欠ける」のです。
今回は、まずこの定番3択の限界を整理したうえで、いま全国で広がりつつある4つ目の選択肢「民泊」を、リアルな費用シミュレーションと一緒にご紹介します。

定番3択には、それぞれ「壁」があります
① 売る「その値段なら、手放したくない」
古い家は建物の価値がほぼゼロと査定されることが多く、実質は土地値での売却になります。
立地によっては想像以上に安く、「先祖代々の家をその金額で……」と踏み切れない方が多いのが実情です。
一度売れば、当然ですが二度と戻りません。
② 貸す「貸せる状態にする投資が重い」
普通賃貸として貸すには、現代の住宅水準への全面的なリフォームが求められがちです。
数百万円を投じても、古い家の家賃相場では回収に長い年月がかかる。
しかも一度賃貸に出すと、借主の権利は法律で強く守られるため、「やっぱり返してほしい」が簡単には通りません。
③ 壊す「壊すのにお金がかかり、壊した後も高くつく」
木造一戸建ての解体費用は、規模にもよりますが150万〜300万円程度が目安です。
さらに見落とされがちなのが税金です。
住宅が建っている土地は固定資産税の「住宅用地特例」で税負担が軽減されていますが、更地にするとこの特例が外れ、土地の固定資産税が大幅に上がる(最大で6倍程度になるケースも)のです。
お金を払って壊し、その後の税負担も増える、これが解体の現実です。
3択すべてに共通するのは、「家を手放すか」という発想であることです。
では、家を活かしたまま、収益を生ませる道はないのでしょうか。

4つ目の選択肢「民泊」維持しながら稼ぐ
そこで注目されているのが、空き家を一棟貸しの民泊として運用する方法です。
「民泊なんて都会や観光地の話でしょう?」と思われるかもしれません。
しかし近年の民泊市場は、東京・大阪などの大都市だけでなく地方へも供給が広がっており、届出住宅数の伸び率では九州や四国の県が上位に入るなど、全国的な動きになりつつあります。
宿泊需要も大きく回復しており、宿泊者の半数以上を外国人が占めるという追い風も吹いています。
民泊の何が3択と違うのか。最大の違いは、所有権も、家そのものも、手放さないことです。
- 家は自分のものとして残る(将来、自分や子どもが使う選択肢も残せる)
- 定期的に人が使い、換気・通水されるため、空き家特有の急速な劣化を防げる
- 使わない期間は自己利用もできる(賃貸との大きな違い)
- そして、稼働すれば収入を生む

費用シミュレーション:解体300万円 vs 民泊化300万円
具体的な数字で比べてみましょう。
築40年・木造2階建て(延べ35坪)の空き家を想定した、あくまで一例のシミュレーションです。
A案:解体して更地にする
- 解体費用:約250万〜300万円の支出
- 以後、土地の固定資産税は特例が外れて増額
- 収入:ゼロ(売却するまで)
B案:民泊化する(リペア活用型)
- 床・建具・柱の傷み補修(リペア):約30万〜50万円
- 水回りの改修(浴室・トイレ・給湯):約120万〜180万円
- 消防設備(特定小規模施設用):約20万〜40万円
- 家具・家電・寝具・Wi-Fi:約50万〜80万円
- 初期投資合計:約220万〜350万円
つまり、解体とほぼ同じ金額で、収益資産に変えられる可能性があるということです。
では、その収益はどれくらいか。
一棟貸し(定員4〜6名)・1泊25,000円・月8泊(週末中心の稼働)と控えめに置くと、
- 年間売上:25,000円 × 96泊 = 約240万円
- 運営経費(管理委託費・清掃費・光熱費・予約サイト手数料など、売上の5〜6割程度)を差し引いた手残り:年間約100万円前後
この場合、初期投資300万円の回収は約3〜4年という計算になります。
もちろん、立地・稼働率・単価で結果は大きく変わりますし、年間180日の営業上限もあります。
ただ、「お金を払って更地にする」A案と、「同じお金で家を残し、数年で回収して以後は収益源になる」B案は比較検討する価値は十分にあるのではないでしょうか。
ポイントは、B案の初期投資を圧縮している主役がリペアだということです。
傷んだ床や建具を「張り替えず直す」ことで、古い家の風合いという民泊最大の武器を残しながら、投資額を抑える。
これが私たちSATが得意とする空き家民泊化の型です。

正直にお伝えします:民泊に向かない空き家もあります
すべての空き家に民泊をおすすめするわけではありません。
- 雨漏りや構造部の腐食など、根本的な修繕に多額の費用がかかる建物
- 自治体の条例で営業が大きく制限されるエリア
- 近隣との関係上、宿泊事業が馴染まない立地
こうしたケースでは、無理に民泊化せず、売却や他の活用をおすすめすることもあります。
大切なのは、建物の状態と立地を見たうえで、4つの選択肢をフラットに比較することです。
私たちは工事会社であると同時に宿泊管理の事業者でもあるので、「民泊として成立するか」を建物と運営の両面から判断できます。

まとめ
- 定番3択(売る・貸す・壊す)には、それぞれ「価格」「投資回収」「解体費+税増」の壁がある
- 解体には150万〜300万円かかるうえ、更地化で土地の固定資産税が上がる
- 民泊化なら、ほぼ同額の投資で「家を残しながら収益を生む」可能性がある
- リペア活用で初期投資を圧縮すれば、回収期間3〜4年も現実的なライン
- ただし向き不向きがあるため、建物診断からのフラットな比較が大前提
「うちの空き家は、4つのうちどれが正解なんだろう?」
その問いにお答えするのが、私たちの仕事です。
建物の状態診断から費用シミュレーション、民泊化する場合の工事・届出・運営管理まで、ワンストップでご相談いただけます。
空き家の答えを出したい方は、お気軽に住まいのリペアSATまでどうぞ。







