スタッフブログ
2026/07/18
【空き家利活用】外国人スキー客82万人で過去最高。いま新潟の空き家が「宿」として輝き始めている理由

こんにちは。住まいのリペアSAT(株式会社SAT)です。
まず、この冬の数字をご覧ください。
2025年12月から2026年5月までのシーズンにおける新潟県内スキー場の外国人利用客数は82万4,000人。前シーズン比130.2%という大幅な増加で、過去最高を更新しました。 Niikei
注目すべきは、その中身です。
今シーズンは暖冬・少雪の影響で営業日数が減り、全体の利用客数は410万3,000人と前シーズンをわずかに下回りました。
県外からの日本人客も県内客も前年を下回る中で、外国人だけが3割増。
つまり、雪が少なかったシーズンですら、海外からのお客様は増え続けたのです。 NiikeiNiikei
「新潟の空き家に、世界からお客様が来る時代」は、もう未来の話ではありません。
今回は、このインバウンドの追い風と空き家活用がどうつながるのかを、宿泊管理の現場に立つスタッフの目線でお伝えします。

追い風は「一部の有名スキー場だけ」ではなくなってきた
「どうせ湯沢や妙高だけの話でしょう?」と思われるかもしれません。
たしかに、外国人スキー客の増加は、都心からアクセスのよい湯沢や、パウダースノーで知られる妙高などが中心です。 Nikkei
しかし、報道によれば外国人スキー客はニセコや妙高といった有名エリアから、中小規模のスキー場へも広がりつつあるとされています。
有名リゾートの宿泊料金が高騰し、予約も取りにくくなった結果、「もう少し静かで、もう少し手頃な場所」を探す動きが強まっているのです。
これは、大手資本のホテルがない地域の空き家にとって、まさに出番が回ってきたことを意味します。 Niigata Nippo
さらにスキー以外でも、口コミデータの分析による新潟県の外国人人気観光スポットランキングでは彌彦神社が1位となり、マリンピア日本海、GALA湯沢スキー場、北方文化博物館、清津峡などが上位に並んでいます。
雪だけではない新潟の魅力に、世界の目が向き始めています。 Honichi

なぜ外国人ゲストは「和の一棟貸し」を選ぶのか
私たちが宿泊管理の現場で感じる、外国人ゲストの宿選びの特徴は3つです。
① グループ・家族での滞在が多い
スキー旅行は家族や仲間数人での来日が中心。
ホテルだと2〜3部屋に分かれてしまう人数でも、一棟貸しなら全員で一つ屋根の下に泊まれます。
人数で割れば、一人あたりの宿泊費はむしろ割安になることも。
② 滞在日数が長い
海外からのスキー旅行は1週間前後の長期滞在が珍しくありません。
連泊してくれるゲストは、清掃回数あたりの売上が高く、運営効率も良い「理想のお客様」です。
③ 「日本の家」そのものが観光資源
畳に布団を敷いて眠る、障子越しの朝の光で目覚める、雪見の窓辺でお茶を飲む。
私たちにとっての日常が、彼らにとっては旅のハイライトです。
築年数の古さは、ここではハンデではなく本物の証になります。

スノーシーズンは「180日ルール」と相性抜群です
民泊(住宅宿泊事業)には年間180日の営業上限があります。
これを「半分しか営業できない制度」と嘆く声もありますが、雪国の民泊にとっては見方が変わります。
冬に需要が集中する新潟では、180日をスノーシーズンに厚く配分する戦略が組めるのです。
簡単なモデルで考えてみましょう。
12月〜3月の約120日をトップシーズンとして高単価で運用し、残りの約60日をゴールデンウィーク・夏休み・秋の連休に配分する。
例えば一棟貸し・定員6名で、冬季1泊35,000円×80泊、その他シーズン1泊25,000円×40泊と置くと、年間の売上は約380万円。
180日の上限内でも、需要期に絞ることでこれだけの規模感が見えてきます(立地・仕様により変動する、あくまで一例の試算です)。
需要が乏しい時期に無理に稼働させず、その期間をメンテナンスとリペアの期間に充てられるのも、実は大きな利点です。
繁忙期にフル稼働した床や建具の傷みをオフシーズンにまとめて補修し、次の冬をベストな状態で迎える。建物を長持ちさせるうえで、この「休ませながら直す」サイクルは理想的です。

オフシーズンには、もう一つの新潟がある
「冬以外はお客様が来ないのでは」というご心配には、先ほどのランキングがヒントになります。
外国人人気1位の彌彦神社をはじめ、清津峡、寺泊、そして新潟の食。
米、酒、海の幸。
春から秋の新潟には、雪とは別の顔があります。
実際、県内では2025年の外国人宿泊者数が過去最高を記録したとされており、この流れはスキー場のある山沿いだけの現象ではありません。
冬はスキー客の長期滞在、それ以外は観光・帰省・ワーケーション需要。
一つの空き家が、季節ごとに違うお客様を迎える。
それが雪国民泊の年間設計です。 Yahoo!ニュース

雪国の古い家こそ、外国人には「非日常」
最後に、私たちが現場で何度も目にしてきた光景をお話しさせてください。
太い梁、雪囲いの知恵、建具の向こうの銀世界。
私たち新潟の人間が「古くて寒くて雪かきが大変な家」と呼ぶものを、海外のゲストは「映画のような日本」と呼びます。チェックインした瞬間に歓声を上げ、囲炉裏や縁側の写真を何十枚も撮る姿を、私たちは何度も見てきました。
もちろん、そのままでは宿になりません。
傷んだ床や建具はリペアで蘇らせ、水回りと寝具は現代水準に、消防設備を整え、運営管理の体制を組む——その手順を踏めば、「雪国の古い家」は世界に選ばれる宿になり得ます。
そしてその工事から運営管理まで、一社で伴走できるのが私たちSATです。

まとめ
- 新潟の外国人スキー客は82万人超・前季比130%で過去最高。少雪の年ですら伸びた
- 需要は有名リゾートから中小エリアへ拡散中。大手ホテルのない地域の空き家にチャンス
- 外国人ゲストは「グループ・長期・和の一棟貸し」志向。古さは本物の証になる
- 冬に需要が集中する新潟は、180日ルールと相性が良い(冬厚め配分+オフは補修期間に)
- オフシーズンも彌彦神社・清津峡など世界が注目する観光資源で補完できる
「うちの空き家は、外国人に選ばれる宿になるだろうか?」
建物の状態とエリアの需要、両方の目線で診断いたします。
世界からのお客様を迎える準備、住まいのリペアSATと一緒に始めてみませんか。







