スタッフブログ
2026/07/28
相続した実家を民泊にする前に―必ず確認しておきたい5つのこと

今回は、相続した実家の活用方法として民泊を検討されている方に向けて、届出や改修に動き出す「前」に確認しておくべきポイントを、管理業者の視点で整理してご紹介します。実家の民泊転用は、空き家の維持費負担を収益に変えられる魅力的な選択肢ですが、順番を間違えると思わぬつまずきにつながります。
確認①:相続登記は済んでいますか
まず最初に確認していただきたいのが、不動産の名義です。2024年4月から相続登記が義務化され、相続で不動産を取得したことを知った日から3年以内の登記申請が求められるようになりました。正当な理由なく怠った場合は過料の対象にもなり得ます。
民泊の届出に際しては、住宅の登記事項証明書が必要になります。名義が亡くなった親のままでは、届出手続きはもちろん、将来の売却や融資にも支障が生じます。また、相続人が複数いる場合、遺産分割協議が済んでいない不動産は相続人全員の共有状態にあり、一人の判断で民泊事業を始めることはできません。誰が所有し、誰が事業主体になるのかを法的に確定させることが、すべてのスタートラインです。

確認②:その地域で民泊はできますか
次に確認すべきは、物件所在地のルールです。住宅宿泊事業は全国で届出可能な制度ですが、自治体の条例によって営業できる区域や期間が制限されている場合があります。住居専用地域では平日の営業が制限されるなど、地域ごとの上乗せルールは千差万別です。全国的に規制を強化する流れが進んでいる今、「届出すればどこでもできる」という前提は通用しなくなりつつあります。
また、実家がマンションや長屋の一部である場合は、管理規約や他の区分所有者との関係も確認が必要です。戸建てであっても、前面道路の状況や駐車スペースの有無は、ゲストの利便性と近隣への影響の両面で重要なチェックポイントになります。計画を練り込む前に、まず「その場所で、年間何日営業できるのか」を確定させましょう。

確認③:建物は宿泊に耐えられる状態ですか
実家の建物の状態確認は、収支計画の精度を左右する最重要ポイントです。長く人が住んでいなかった家は、見た目以上に傷みが進んでいることがあります。確認したいのは大きく3つの層です。
1つ目は構造と雨仕舞い。雨漏りの跡、床の傾き、シロアリ被害の有無など、建物の骨格に関わる部分です。ここに問題があると改修費用が大きく膨らむため、最初に専門家の目でチェックすべき項目です。屋根の状態はドローン点検を使えば、足場を組まずに安全かつ低コストで確認できます。
2つ目は設備。台所・浴室・便所・洗面設備は、住宅宿泊事業の「住宅」の要件そのものです。長期間使われていなかった給湯器や水回りは、通水して初めて不具合が見つかることも多いため、早めの動作確認が欠かせません。
3つ目は内装。床の傷、建具の建て付け、壁の汚れといった美観部分です。ここは全面リフォームをしなくても、リペア技術による部分補修で宿泊施設としての見栄えを整えられる領域です。構造・設備・内装を切り分けて考えることで、「どこにいくらかけるべきか」の優先順位が明確になります。

確認④:家族の思い出と荷物の整理はできていますか
意外と計画の停滞要因になりやすいのが、家財の整理です。実家には、家具や衣類だけでなく、写真やアルバム、仏壇、思い出の品々が残されています。民泊として貸し出すには原則としてこれらを片付ける必要がありますが、「捨てられないもの」をどう扱うかは、ご家族の気持ちの整理と直結する問題です。
残す物・譲る物・処分する物の仕分けには想像以上の時間がかかります。また、処分費用も物量によってはまとまった金額になります。開業スケジュールを立てる際は、家財整理の期間と費用を必ず織り込んでおきましょう。仏壇の扱いや遺品の供養など、丁寧に進めたい事柄については、慌てずに家族間で話し合う時間を確保することをおすすめします。

確認⑤:誰が運営を担いますか
最後に、開業後の運営体制です。実家が遠方にある場合、ご自身で日常の運営を担うのは現実的ではありません。家主不在型の民泊では、登録を受けた住宅宿泊管理業者への委託が法律で義務付けられており、管理委託費を収支計画に組み込む必要があります。
管理業者に委託する場合も、任せきりにするのではなく、清掃品質の基準、近隣からの連絡への対応フロー、稼働状況の報告方法などを事前にすり合わせておくことが、長く安定した運営につながります。実家という「地域とのつながりが残る家」だからこそ、近隣への配慮を大切にできるパートナー選びが重要です。

まとめ
相続した実家の民泊転用は、①名義の確定、②地域ルールの確認、③建物状態の把握、④家財整理、⑤運営体制の5つを順に押さえることで、無理のない計画に落とし込めます。私たちSATは、ドローンによる建物点検、リペアによる低コストの再生、そして住宅宿泊管理業者としての運営代行まで、実家の民泊化をワンストップでサポートしています。「まだ迷っている段階」のご相談も大歓迎です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
LINEで無料相談受付中 https://lin.ee/VSG4TL3

株式会社SAT(エスエーティー)
新潟県新潟市秋葉







